RGCC検査
CTC検査
RGCCのCTC検査には次の3種類があります。
● オンコトレース(OncoTrace)
● オンコトレイル(OncoTrail)
● オンコカウント(OncoCount)
患者様のがん治療の進行状況をモニタリングするためのツールです。
これらの検査は、がん再発の早期発見に役立つ貴重な情報を提供します。
循環腫瘍細胞(CTC)とがん生物学
がん性腫瘍の生物学は皮膚や毛髪と同様の働きをします。体が毛髪や皮膚の細胞を脱落させるのと同じように、腫瘍もその生涯を通じて自分の細胞を血流中に脱落させます。腫瘍が大きくなればなるほど、より多くの細胞が剥がれ落ちます。
これらの細胞は循環腫瘍細胞(CTC)と呼ばれ、血流中で検出できます。がん診断のために血液サンプルを分析することで、CTCの存在を調べます。
RGCCではリキッドバイオプシーを使用して、血流または循環中のCTCの数を測定することにより、体に負担を与えることなく体内のがんを測定します。
血液中を循環するCTCマーカーの検出とモニタリングは、スクリーニング、予後診断、治療に対する患者の反応の予測に役立ちます。原発性または転移性がん患者の臨床経過を監視するための貴重な方法です。
血液中のCTCは、体内のがんの量と相関します。CTC数の増加はがんの進行の指標であり、CTC数の減少はがんの封じ込めまたは退行を示します。したがって、CTCカウント値は、がんの状態や治療の効果を測定するための強力なツールです。
RGCCのCTC検査では、CTC数に加えて、がん治療に対する患者様の身体の反応をフォローアップするのに役立つ貴重な情報が得られます。
がんが活動している限り、約3か月ごとにCTC数を再検査することをおすすめします。がんが完全寛解し、最初の2~3回のフォローアップ検査で異常がないか状態が安定していれば、長期モニタリングプログラムの一環として6か月ごとおこなえばよいでしょう。
2. オンコトレイル検査(OncoTrail)
オンコトレイル検査は、特定の種類のがんの診断が確定した患者様における循環腫瘍細胞(CTC)の存在と濃度に関する重要な情報を提供します。
乳がん、結腸がん、消化管がん、黒色腫、肺がん、肉腫、前立腺がんなど、特定のがん種のマーカーを分析します。たとえば、乳がんのオンコトレイル検査には、乳がんのマーカーのみが含まれます。
オンコトレイル検査はがんの診断を確定するための一次診断検査として使用しません。ただし、がんの種類が特定されている場合には、オンコトレイル検査により、特定のがん種に焦点を当てたがん治療の有効性に関する情報を得ることが可能です。フォローアップ検査として、健康状態をモニターし、再発のリスクを評価するためにも使用できます。
原発性および二次性のすべてのがん種を発見するための一次診断検査には、より包括的なツールであるオンコトレース検査をおすすめします。
CTC検査がどのように役立つか
ベースライン(基軸値)
RGCCでは、初めてRGCCの検査を受ける際、がんの状態の基軸値を確立することから始めます。これは、さらなるモニタリングとフォローアップのための基準となります。
オンコトレースは、基軸値の状態を記録するために使用されます。すべてのがん指標を網の目のように捉えることができる広範な検査であるため、基軸値を確立するのに最適です。
治療の中間フォローと定期モニタリング
治療効果を確認するために、3〜4か月後もしくは6か月後にCTC検査を使用することをおすすめします。治療が始まるとCTCは明らかな低下、上昇、頭打ちを示すため、CTC数をチェックするのも一つの方法です。
下記は、フォロー適用となる検査のご紹介です。
● オンコトレースは入口となるベースライン(基軸値)の設定に重要です。
● フォローにはオンコトレースではなく、価格が安いオンコカウント(CTC数のみを見る)でも役立ちます。
● オンコトレースや他の診断で特定の原発がんが判明した場合には、さまざまな種類のがんにより特化されたマーカーを含むオンコトレイルが役立ちます。これらには幹細胞性マーカーも含まれますが、幹細胞性マーカーが陽性から陰性になるには時間がかかる場合があります。
● CTC検査を早期発見に使用する場合、オンコトレース検査をおすすめします。
RGCCで最先端のがん診断検査にアクセス
RGCCは、最先端の技術、機器、革新的な技術を使用して、さまざまながんのスクリーニングおよびモニタリング検査を開発しています。RGCCの検査は、がん患者とその医療専門家が各患者の遺伝学、生理学、免疫プロファイルについて包括的かつ個別に把握できるようにするのに役立ちます。
がんと闘う患者様一人一人にあったケアプランを立てるには、このレベルの詳細が非常に重要であると考えています。すべての患者様のがんの生物学に関する独自の見解を提供し、がん治療を成功に導くためにどのような治療法が理想的であるかを患者様に理解してもらうことを目指しています。
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