RGCC検査 – CTC検査
オンコトレース検査(OncoTrace)
オンコトレースは、がん治療を開始するためのがん状態のベースライン基軸値を設定します。これにより、血流中の循環腫瘍細胞(CTC)の数、表現型マーカー、幹細胞性マーカーの基軸値が出ます。
この検査は、がんの進行と将来の予後に関する包括的な情報を提供します。
オンコトレース検査でわかること
オンコトレース検査によって返される3種類の情報と、患者様一人一人にあった治療計画を作成するための目的は次の通りです。
CTC数
CTC数は、血流中のがん細胞の存在を示します。治療後に数値が基軸値から上昇した場合は、治療の効果がないことを意味するため、RGCCは治療内容の変更をおすすめします。
一方、CTC数が低下している場合は、治療の効果があると推測できるため、現在の治療を継続することになります。
CTC数が頭打ちを示す場合もあり、治療がある程度効果を示している可能性があることを意味します。この場合、より良い結果を得るために別の治療法を追加する必要性があると考えられます。
CTC数は、治療内容の有効性を評価するのに役立ちます。また、CTC数と体内のがん細胞の増殖または減少の間には直接的な相関関係があることがわかります。
表現型マーカー
オンコトレースでは、がん細胞の表現型マーカーに関する情報も提供されます。これらは、腫瘍細胞が発生する組織を識別するマーカーです。
がん細胞は原発腫瘍から離れると、さまざまな発達段階で体内を移動します。がん細胞の一般的な集団には、わずかに異なる特性を持つ他の固有の部分集団が付随します。
表現型マーカーによって提供される情報の独自性により、細胞の起源の組織に関する情報が得られます。つまり、体内に複数の原発がん腫瘍がある場合、このマーカーがその事実を明らかします。
表現型マーカーは次の場合に役立ちます。
● スクリーニング - リスクのある個人の特定
● 診断 - がんの存在を確認する
● 病期分類と予後 - リスクの層別化と疾患の転帰の予測
● コンパニオン診断 - 薬物に対する反応の予測
● 疾患のモニタリング - 治療効果と再発の評価
幹細胞性マーカー
がんの幹細胞性マーカーは、血流中のがん細胞の挙動と活性レベルに関する情報を提供します。
これらのマーカーが「非アクティブ」または「陰性」として表示されることが理想的です。治療が効果的であれば、時間の経過とともにマーカーは陽性から陰性に変化するのがわかります。CTC数が低い場合でも、マーカーが陽性であれば、がんがまだ体内に存在していることを意味します。真の寛解では、これらのマーカーは陰性です。
オンコトレースの結果がどのように役立つか
オンコトレースの結果は、がん治療と進捗状況のモニタリングに新たな観点からの情報を提供するので、医師や患者様に役立ちます。
治療が進むにつれて、がん治療がどの程度順調に進んでいるかオンコトレース検査によって提供される一連の情報は、評価をするための強力なツールとなります。
一般に、治療が効果的であることを示すために、CTC数の減少を確認する必要があります。これが達成されると、がんは消滅したと考えるかもしれません。しかし、これは全体像の半分に過ぎません。
オンコトレースの結果に記録される幹細胞性マーカーの活性に関する追加情報により、がんの予後の重要な情報が得られます。幹細胞性マーカーが活性状態(陽性)の場合、がん細胞の活性が高いことを示します。
● 早期がんの場合、幹細胞性マーカーが活性であるということは、がんが増殖または成長する可能性があることを意味します。
● 既存のがんの場合、幹細胞性マーカーが活性であれば、がんが転移する可能性があることを意味します。
● 寛解期のがんの場合、幹細胞性マーカーが活性であれば、がんが再発する傾向があることを意味します。
幹細胞性マーカーの活性レベルは、CTC数が望ましい数値に低下した場合でも、治療を継続する必要があるかどうかを正確に示します。
したがって、幹細胞性マーカーの状態を定期的にモニターすることは、がんに罹患せずに生存し続けるために不可欠です。CTC数だけに依存すると、がんの状態に関するこの重要な情報を見逃してしまいます。
CTC数の値が低下すると、従来の治療法ではがんを追跡できなくなります。しかし、RGCCのオンコトレース検査は、がん細胞の活動を顕微鏡レベルで記録します。RGCCは幹細胞性マーカーの状態を参考に、がんに常に何が起こっているかを示します。
オンコトレース検査で期待できること
検査では、体から採取された血液サンプルを使用してリキッドバイオプシーがおこなわれます。血液を分析することで、CTCの存在、濃度、特定の種類または免疫表現型、体内のがん細胞の活動状態に関する情報が得られます。
オンコトレース検査は、がん治療を受けている患者様の基軸値を確立する手段として設計されています。また、寛解中で病気の再発が心配な患者様の状態をモニターするためにも使用できます。結果を使用して、がん治療の有効性とがん再発の可能性を評価できます。
患者様は血液サンプルをRGCCに提供し、手術や組織生検は必要ありません。サンプルは分析のためにギリシャにあるRGCCの国際研究所に送られます。
がん治療を受けている場合は、化学療法後7~21日以上経過してから検査を受けることをおすすめします。医師と臨床医は配送手順を理解し、サンプルが完璧な状態で到着するようにしています。
オンコトレースのレポートサンプルを見る
検査結果から何を期待できるかを知るには、オンコトレースのレポートサンプルをご覧ください。
結果へのアクセス
サンプルはギリシャにある最先端の研究所で処理されます。検査が完了したら、結果の詳細な内訳を提供します。
結果は患者様の担当医師に送信され、医師が結果をダウンロードします。
RGCCの所見を参考に個別の治療計画を立てることをおすすめします。
血液サンプルの成分は最長6か月間保存され、身体に特有のSOTを作成するために使用できます。ただし、他の種類の検査では、新しい血液サンプルが必要になります。
RGCCのCTC検査で最先端のがん治療ツールにアクセス
RGCCは、世界をリードするテクノロジー、機器、革新的な手法を使用して、さまざまながんスクリーニングおよびモニタリング検査を開発しています。
RGCCの検査は、がん患者とその医療専門家が各患者の遺伝学、生理学、免疫プロファイルについて包括的かつ個別に把握できるようにするのに役立ちます。
がんと闘う患者様一人一人にあったケアプランを立てるには、このレベルの詳細な情報が非常に重要であると考えています。すべての患者様のがんの生物学に関する独自の見解を提供し、がん治療を成功に導くためにどのような治療法が理想的であるかを患者様に理解してもらうことを目指しています。
さらに詳しい情報を知りたい方は、当方までお問い合わせください。